つぶやき一行/2021-06-28
Tag: 薬
うつ病の新薬への評価わかれる?
塩野義製薬株式会社が開発している「うつ病の新薬zuranolone」ですが、米国の臨床試験で良好な有効性が確認されたという報道がある一方で、この試験結果は失望するものであったという正反対の報道がありました。真実は如何に?
塩野義製薬株式会社の発表によると、この「うつ病の新薬zuranolone」が、うつ病患者を対象にした米国での第3相臨床試験で良好な結果が得られたと発表しました。
(https://www.shionogi.com/jp/ja/news/2021/06/210616.html)
発表された結果の要素は次のようなものです。
- 臨床的に意味のある「うつ症状の改善効果」が確認
- 投与開始後の「速やかな効果」発現が確認
- 投与が終わって4週間たっても効果の約86%が維持(ただし投与開始15日目に改善が見られた人についてのみ)
- 試験完了率は90.3%で飲み続けることのできる人の割合は概ね良好
この発表を受けて、yahooファイナンスの日本株ニュースでは、(https://m.finance.yahoo.co.jp/news/detail/20210616-00316328-mosf-stocks)
塩野義薬、国内で開発を進めるうつ病・うつ状態治療薬に関し米社臨床試験では良好な結果 モーニングスター - 6/16 14:08
と報道している一方で、ブルームバーグのニュースは、
うつ病薬(zuranolone:筆者注)治験結果に失望感
と報じています。臨床試験の結果が持続性や商業上の可能性で疑問があるものであったからだということです。
(https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-06-15/QURF27T0AFBR01 2021年6月16日 7:34 JST)
私の想像的インプレッション
この新薬は確かな効果があるけれど、薬効の持続効果が期待ほどはなく、今までにない爆発的な売り上げを期待できるほどの商材ではないと投資家は考えているということでしょうか?