つぶやき一行/2021-07-07
暗闇が怖いのはどうして?それは光がないから!どういうこと?
光が気分を改善する作用のあることは分かっており、うつ病の治療にも使われていますが、モナッシュ大学(オーストラリア)のターナー研究所の研究報告によると、光には恐怖を軽減する効果もあることが分かったというのです。
この研究で明らかとなったことは、不安や恐怖状況で反応している扁桃体という脳の部位が、全くの暗闇に置かれた時に比べて、
- 薄暗い条件下ではわずかに活動が抑制される
- 明るい条件下では大幅に活動が抑制される
- 明るい条件下では扁桃体と腹内側前頭前皮質の間にネットワーク活動が生じる
ということが分かりました。なお、腹内側前頭前皮質は扁桃体が促進する恐怖を抑制する働きのある脳部位です。十分な光にあるところでは、腹内側前頭前皮質が扁桃体を抑えて恐怖を感じにくくもしてるということですね。
情報源
Elise M.McGlashan,Afraid of the dark: Light acutely suppresses activity in the human
amygdala,https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0252350