つぶやき一行/2021-10-07
Tag: 今日の「へーっ」
要注意!乳房濃度って何?
乳房全体に対する乳腺組織の割合が乳房密度です。乳がん検診で行われるマンモグラフィでの乳房の写り方から4つに分類されますが、このうち乳腺組織の割合が大きい「高濃度乳腺」に問題があるのです。私も知らなかったので紹介します。
問題となるのは、マンモグラフィでの「不均一高濃度(の乳腺像)」です。日本人の約半数は「不均一高濃度(の乳腺像)」であるとされています。
「不均一高濃度(の乳腺像)」ではマンモグラフィで白く写る乳腺組織が不均一に多くみられ、不均一に白く映るために乳がんなどの異常が見つけにくいと言われているのです。というのも、癌を疑うような所見はマンモグラフィで白く写ることが大半であるからです。
ですから、「不均一高濃度(の乳腺像)」は日本人の場合、乳癌罹患率の高い40代~50代にかけて多くみられるので、乳がんなどのマンモグラフィ所見を見落とさないように慎重に判定しなければなりません。そのため、マンモグラフィでは分かりにくい病変の検出に優れている超音波検査などを合わせて行うことが望ましいでしょう。