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最新医学の情報乱れ読み/2012-04-12

Tag: miRNA

miRNAは神経回路などの形成に関与

働きが不明だった脳内の「マイクロRNA(miRNA)」が、記憶に関わる海馬の神経回路や目の網膜の神経細胞の形成に関係していることが判明。

大阪バイオサイエンス研究所の古川貴久・発生生物学部門佐貫理佳子研究員らの研究。

マイクロRNAは18~25個の核酸でできている小さなRNA。

ウイルスからヒトまでのさまざまな生物に存在。

DNAの遺伝情報がメッセンジャーRNA(mRNA)に転写されてアミノ酸が生成される一連の機能のうち、mRNAに対して作用することが分かってきた。  

マイクロRNAのうち、脳の中枢神経系に多く存在する「miR-124a」という種類に着目し、生まれつきmiR-124aのないマウスを世界で初めて作ったところ、脳全体が小さく、脳の発達障害も起こしていた。

さらに、記憶に重要な海馬の神経回路に形成異常が見つかり、網膜で「視力と色覚」を司るはずの神経細胞(錐体視細胞)が細胞死によって脱落していた。  

こうした異常は、脳の成長とともに働かなくなるはずの遺伝子(Lhx2)が、miR-124aがないために過剰に働き続け、引き起こされたとみられる。

マイクロRNAの働きを、生体レベルで初めて証明したもので、てんかんや自閉症などの精神疾患の原因究明につながると期待される。

この研究は、科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業チーム型研究

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