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言たか放題/2015-05-22

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Tag: あがり症

あがり症の一般本あなどれず!

社会不安障害≒あがり症の指南書をいろいろ読んでいるといくつか気づくところがあります。

学術書にある「あがり症の本格的心理療法」は認知行動療法というものになりますが、これがまた「行うは難し」なのです。

大まかには、①認知の再修正+②リラックス訓練+③段階的暴露で構成されるのが社会不安障害の認知行動療法でしょうか。

①と②は実行するのが面倒で、しはじめる人が少なく、認知の再構成のやり方を説明している段階で、無理ですと思われる方が大半を占めます。

②も興味を持たれても、直ぐに効果を体感できないため、継続する方が殆どいらっしゃられません。

③に至っては、「段階的」に緊張強度を設定できませんし、暴露すなわち慣れるために練習するということを実行される方が皆無(本当に実行される方がいません!)というのが現実です。

そこで実用的な一般読者向け「あがり症の指南書」をみてみると、著者が内気やあがり症である場合、これは役にたつなぁと感じられる部分が必ず1つ2つはあります。

こちらの方は、学術書と違い、実際的で行うことがそれほど難しくはないノウハウが書いてあります。

内容的には、

①マインドセットの変更(対自己への「思い込み」と対他者での「思いやり」)

②緊張対象に関する情報収集(好み・専門領域・対象者のtwitterやfacebook・ホームページなど)

③準備(対象者の特性に応じた話す領域をいくつか調べネタを仕入れておく)

④シナリオ作り(その領域で何を話すかいくつかのシナリオを予め作っておく)

⑤練習(そのシナリオを言葉に出して鏡の前で朗読する予行演習を3-5回しておく)

  • 注1:不自然になるので会って話すときにシナリオ通りに話そうとしないこと!
  • 注2:準備さえしておけばほどほどにアドリブで話せます!
  • 注3:完璧を求めないこと!たどたどしくても楽しい会話を!

⑥日頃のデータベース作り(あらゆるものに好奇心を持って、これは何だろう?へーそうなんだ!どうしてだろう?とか、私はこう思うとか感じ考える癖をつけて、情報のデータベースを膨らませておく)

⑦リラックス訓練(呼吸法や瞑想)

⑧発声練習

⑨理想とする他者のモデリング(理想とする人の音声や動画を手に入れて、暗記するほど観て聴いて、真似して話してみる練習をするなど)

といったところでしょうか。

機会があれば本屋さんか図書館で一般向けの本を読んでみてはどうでしょうか?

また、別の機会に①-⑨について書いてみようと思っています。さらに、順次、推薦図書によい本をアップしていくつもりです。興味をもたれた方には申し訳ありませんが、少々、お待ちいただければ幸いです。

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