言たか放題/2015-11-22
Tag: 学習法
忘却曲線と学習定着率
学習定着率というのは、習ったことをどれだけ覚えているかというその比率です。
忘却曲線とは、一定期間後にどれだけ忘れているかをグラフ化したもので、
有名なものとしては、ラーニングピラミッドとエビングハウスの忘却曲線のあります…
アメリカ国立訓練研究所(National Training Laboratories)の研究によって導き出された、学習定着率を表すラーニングピラミッド(Learning Pyramid)とは、
①いわゆる講義(Lecture)は5%、
②資料や書籍を読むこと(Reading)は10%、
③視聴覚(Audiovisual)が20%、
④実演によるデモンストレーション(Demonstration)が30%、
⑤グループディスカッション(Discussion Group)が50%、
⑥実践による経験・体験・練習(Practice Doing)が75%、
⑦誰かに教えること(Teaching Others)が90%、
というように、
より能動的で主体的な学習行動が学習定着率を高めるといえる研究結果が得られています。
一方でもう1つ有名なものが忘却曲線です。
ちなみに、忘却曲線はヘルマン・エビングハウスによるものが有名で、
これは、意味のない3つのアルファベットの羅列をたくさん覚えてもらい、
どれくらいのスピードで忘れていくかを調べ、
その忘却割合をグラフにしたもので、「エビングハウスの忘却曲線」といいます。
大まかにいうと、20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%、1週間後77%、1ケ月後79%が忘れてしまうというものです。
これら2つを比べてみて感じることは、
実際の学習においては、ラーニングピラミッドの方が実状に即した結果であるということです。
意味のある知識のまとまりを、1時間後に6割近く忘れているということはちょっと考えられないのではないでしょうか?
これらの知見から、学んだことを他人に教えることができれば、
その学びは自分の血肉となっていると考えていい、
言い換えれば、
学びを我が血肉に定着させるためには、他人に教えることが最良の方法!
とにかく学んだことは、直ぐに他人に話すといいということでしょうか。