言たか放題/2015-12-23
Tag: イライラ対策
パートナーへのイライラ対策の続きの前に…
前回の「パートナーへのイライラ対策」で書いた心の会話(インナートーク)の例を覚えておられるでしょうか?
イライラ対策の前に、
それらのインナートークで何が生じているかを見てみましょう。
まず、インナートークを再掲してみます。
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(1)2時間しかないって分かっているのに、どうして早く準備を始めないのか!
(2)ゆったりと楽しめなくなるじゃないか!
(3)あいつは「いつも」こうだ!
(4)あー、早く切り上げないと次の約束に間に合わなくなってしまうぞ!
(5)遅刻したら大変なことになる!
(6)相手は、大切な取引先の人なのに!
(7)約束の時間も守れない奴だって、気分を害して取引も断られるかも知れない!
(8)そうなったら自分はクビになって生活もできなくなるかも知れない!
(9)全部あいつ(パートナー)のせいだ!
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(1)(4)は自然と浮かんでくる自発的な感情や思考の織り混ざった、
自動思考のはじまりの思考です。
嫌だと認識した、その場の状況で自然と湧き出てくるものであり、
けして異常なものではありません。
(6)は単なる事実でしょう。
ところが、(2)(3)(5)(7)(8)(9)はどうでしょうか?
(2)ゆったりと楽しめなくなるじゃないか!
→2時間が30分になってはいるものの、「ゆったり」楽しむも楽しまないも、パートナーではなく、あなた次第では?
→責任の所在をパートナーに転嫁して被害的になっていますね。
(3)あいつは「いつも」こうだ!
→いつもそうであるとは言えないのでは?
→一事が万事のように、1つの出来事で全ての行動パターンがいつもそのようになされると一般化しすぎているのでは?
→例えいつもそうであったとしても、今、生じている事態から「過去の状況にまで思考の範囲を広げ」て、「怒りの材料探し」をしてしまっているのでは?
(5)遅刻したら大変なことになる!
→遅刻するしないは、あなたの行動次第!
→遅刻しないようにするのはあなたの責任であり、パートナーの責任はほとんどないと言っていいのでは?
(7)約束の時間も守れない奴だって、気分を害して取引も断られるかも知れない!
→生じていないことを、あたかも生じたことであるという前提で思考が展開されていますねぇ。
→そもそも約束の時間を守る守らないはあなたの領域の問題ですのに…
(8)そうなったら自分はクビになって生活もできなくなるかも知れない!
→これも、まだ生じていないことを生じるものだとして、
→しかも、最悪の結果を妄想して脅威に感じているという、不合理でオーバーな見方をしているのでは?
(9)全部あいつ(パートナー)のせいだ!
→前記のような責任転嫁による被害妄想のような思考が、
→パートナーの行動を全否定してしまうという心的結果が生じてしまっていると言えるのではないでしょうか。
十分な直接言語によるコミュニケーションを行わないと、
上記のような妄想的被害的思考が生じてしまうのです。
怖いですねぇ∑(゚Д゚)
では、次回は、パートナーへのイライラ対策実践編を綴ってみたいと思います。
乞うご期待。