言たか放題/2015-12-28
Tag: イライラ対策
パートナーへのイライラ対策後編
遅くなりましたが、
パートナーへのイライラ対策の続きです。
パートナーの態度や言動にイライラし腹が立ったとき、
完璧な対処法はありません。
しかし…
怒りを和らげる方法はあります。
まずは何より、
自分が腹を立てていたりイライラしているということ、つまり自分が怒りを感じているということに「気づく」ことが何より大切です。
そんなの言われなくても、自分が腹を立てていることくらい分かっているよ!と反論されそうですが、
実は、なんとなく分かっているだけでは不十分なのです。
パートナーに対して、「怒り」を「今」「自分」が「感じている」ということを、
明確に客観的に認識する必要があるのです。
なんとなく感じているだけでは、
怒りの感情に思考が巻き込まれ、
思考が感情に支配され、
怒りの感情を肯定し正当化するような材料探しを始めてしまうのです。
怒りの材料探しがはじまれば、
パートナーに限ったことではありませんが、誰も聖人君子ではありませんから、
嫌な材料はいくらでも出てきます。
そしてその嫌なところを思い出して、
その嫌なことが今生じているのではないにもかかわら、
今まさに生じているがことく、
その嫌なことに対して新たな腹立ちが生じてきます。
この反応は女性に多いようなのですが、男性にも生じます。
そして益々、腹が立ってくることが繰り返されます。
パートナーに対して、「怒り」を「今」「自分」が「感じている」ということに気づけば、
上記の悪循環は自然と軽減されます。
ですから、自分が怒っていると「気づく」ことが必要となるのです。
しかし、気づいても十分には怒りが軽減されないことも多いのです。
そこで次は、
怒りが発生していることに気づいてから、次のように自問自答してみましょう。
自分は、「誰の」「何に」「何故」怒っているのだろうかと。
誰に?
→そりゃパートナーにだろう!
次に、パートナーの何に怒っているの?
→先ほどの例では、大切な時間を一緒に長く過ごしたいのに、テキパキ準備しないパートナーの行動に…ということになるでしょうか。
そして、ここからがポイントです。
では、なぜ怒っているのでしょうか?
→また、上記の例で考えますと、
私の願望は、
ーーーーーーーーーーーーーーー
私は、
パートナーと一緒に、
限られた時間の中で、
できるだけ長い時間を、
楽しく過ごしたい!
ーーーーーーーーーーーーーーー
のでした。
しかし、
パートナーが準備に時間がかかり過ぎて、
「【私】が楽しみにしていた」一緒に過ごせる時間を短くしてしまった!
だから、
私はパートナーに怒りを感じている!
ということになるでしょうか。
生じている事実は、
「パートナーが準備に時間がかかり、一緒に過ごせる時間が短くなった」
ということだけですね。
私の願望である、
私は、
パートナーと一緒に、
→これは満たされています。
限られた時間の中で、
→単なる事実でありパートナーは何も関与していませんね。
できるだけ長い時間を、
→これがパートナーにより犯されました。
楽しく過ごしたい!
→楽しく過ごしたいと願っている「私」が、
→「私が」怒ることで、自分にも相手にも楽しくさせないようにしています!
こうやって、なぜ腹を立てているのかって分析してみると、
パートナーが準備に時間がかかった。
私が怒った。
「私が」、私の「パートナーと一緒に楽しい時間を過ごしたい」という願望を壊した!
という構造になっているのではないでしょうか。
「パートナーが準備に時間がかかった」から2人で楽しく過ごせなくなった、
のではなく、
「私が腹を立てた」から2人で楽しく過ごせなくなった!
これが真実であるような気がしませんか?
こう自分に生じた怒りを客観的に分析すると、
多少、怒りは制御しやすいものに変わってくるものです。
最近の説によれば、
人は説明のつかない事態が生じると、
無理やり自分に都合のよい物語を作り上げてでも、
納得しようという脳機能(本能のようなもの)が作動しはじめるのだそうです。
つまり、怒りの原因探しを、
自分に都合のいいようにしはじめてしまうのです。
つまり、
怒る
↓
都合のいい原因探しをする
↓
普通はいくらでも見つかる
↓
その原因をキッカケにもっと腹が立ってくる
↓
さらに原因探しをする
↓
悪循環!
そして、お定まりの「売り言葉に買い言葉」状態が生じて関係が本当に悪化するということになってしまいかねません。
こうならないためには、
怒りの感情が自分に生じていることにまず気づく!
怒りの正当性の客観的分析を行う!
大抵は、自分に生じた怒りに正当性はないので、
自分の怒りに正当性がないときには、
さらに次のような内的作業が役に立つかもしれません。
①パートナーから自分は、今までどんなことをしてもらってきただろうか?
②翻って自分はパートナーに、今まで何をしてあげられてきただろうか?
と自らに問うことです。
これらの問いを自に行うことで、
①何もしてもらっていない!かつ②数えきれないことをしてあげた!
というなら、
これが本当にパートナー側の問題であるならば、パートナーとは決別した方がいいかもしれません。
あるいは、
本当はパートナーがそうでなくて、あなたに感謝という感覚がないのなら、
あなたは、誰とお付き合いしても上手くいかない人であるかもしれません。
前者なら、新しいパートナーを探すのがベター?
後者なら、性格を変える修行に入るか、孤独で不幸な人生を歩む覚悟をしなければならないかもしれません。
ちょっと本筋から逸れてしまったでしょうか。
パートナーに対してに限らず、怒りの感情の処理は難しいものです。
でも、「気づく→分析する→自問する」という作業を繰り返して行くなら、
少なくとも今までとは違った生活の質を体験できるようになれるかもしれません^ - ^