昨日の続きです
2012.05.16
カテゴリ:ブログ
昨日の続きです
Tag: 認知行動療法 SAD
社交不安障害SADの認知行動療法
認知行動療法は、有効な治療法ではありますが、ことはそう簡単ではありません。
認知行動療法に限らず、メンタル面の心理療法は、行う側の「名人芸」と、受ける側の「治療者への圧倒的な信頼感」という組み合わせがないと、治療の成就は難しいようです。
というのも、SADの認知行動療法では、自宅でしなければならない宿題や訓練が多いのです。
これを、患者さんはなかなか続けられず、3日坊主ならぬ0日坊主になってしまうことが多いのです。
SADの認知行動療法のプログラムには、SADの正体を把握する心理教育・予期不安の認識・不安緊張状態への自己教示法・緊張状況状態への認知の修正法・不安緊張への対処訓練・マインドフルネスの訓練など多くのプロセスを練習する必要があるのです。
これらを毎日実行するのは相当きついものです。
しかし、強力な薬物療法と認知行動療法の継続は、症状から自由を得る可能性を大いに高めるものであると、信じています。
なんとか労少なく効果的な治療手法を研究していきたいと日々研鑽しています!