多汗症のお話し
多汗症のお話し
多汗症に悩む人は多いので、迷わず皮膚科のお医者さんに相談しましょう!多汗症とは、原因疾患や薬剤の有無によって「原発性多汗症」と「続発性多汗症」に分けられます。また、「原発性多汗症」には全身性と局所性があり、その中でも原発性腋窩多汗症が含まれます。
原発性局所多汗症は日常生活に支障をきたす過剰な発汗が6ヵ月以上続く状態であり、特定の診断基準が設けられています。また、日本では10人に1人が多汗症であり、そのうち約60%が原発性腋窩多汗症であると言われています。
重症度判定にはHDSSが利用され、スコア3または4が重症とされています。さらに、HDSS-2~4に該当する多くの患者さんがQOLに影響を受けていることが示されています。
- 原発性局所性多汗症の重症度判定:HDSS
- スコア1:発汗は全く気にならず、日常生活に全く支障がない
- スコア2:発汗は我慢できるが、日常生活に時々支障がある
- スコア3:発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある
- スコア4:発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある
日本人における多汗症の有病率は10.0%もあり、女性が男性の1.7倍高いので困りものです。男女を問わず、多汗症は生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。しかし、現在ではその受診経験率はわずか4.4%と低いとされており、多くの患者が未だに適切な治療を受けられていない状況です。
多汗症に苦しんでいる方は、まずは皮膚科のお医者さんに相談しましょう。専門の医師による適切な治療を受けることで、多汗症の症状を改善し、日常生活を快適に過ごすことができるかもしれません。自分で悩まずに、まずは専門家の意見を聞いてみてください。