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インターバル速歩で健康寿命を延ばそう

インターバル速歩で健康寿命を延ばそう

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新型コロナウイルスの感染拡大により、外出自粛や在宅勤務が続く中、運動不足や体力低下が懸念されています。そんな時に注目されているのが、信州大学の能勢博教授が提唱する「インターバル速歩」というウオーキング法です。インターバル速歩とは、本人がややきついと感じる早歩きとゆっくり歩きを3分間ずつ交互に繰り返すという方法で、体力向上や生活習慣病の予防・改善に効果があるとされていまする。

能勢教授の研究によると、インターバル速歩を1日30分以上、週4日以上、5ヵ月間実施すると、体力が最大20%向上し、高血圧、高血糖、肥満などの生活習慣病指標が20%改善、膝痛・腰痛などの症状が50%改善したほか、うつ症状、認知機能も有意に改善したといいます。この効果は、インターバル速歩のやり方に科学的な根拠があるからだと能勢教授は説明しています。

インターバル速歩は、視線は25メートル程度前方に向け、背筋を伸ばした姿勢を保ち、足の踏み出しはできるだけ大股になるようにし、かかとから着地する。その際、腕を直角に曲げ前後に大きく振ると大股になりやすいというフォームで行います。これによって、下半身の筋肉を多く使い、代謝量を高めるとともに、腰への負担を軽減するのです。

インターバル速歩の魅力は、道具や場所を選ばず、気軽にできることでしょう。インターバル速歩は連続してやる必要はなく、朝、昼、夕に分けてやってもいいし、速歩きとゆっくり歩きを3分間隔で繰り返さなくても、2分間隔、5分間隔と自分に合ったやり方で構いません。要は速歩きの合計が1日15分になればいいのです。平日に時間が取れない場合は、週末にまとめて実施しても問題はありません。

インターバル速歩は、能勢教授の主張であり、WHOなどの国際的な機関が公式に認めたものではありませんし、また、その効果は、個人差や他の要因によって変わる可能性があり、一概に全ての人に当てはまるとは言えません。しかし、インターバル速歩は、10年以上の研究に基づいて確立された方法であり、一定の信頼性があると言えるでしょう。インターバル速歩は、能勢教授が「運動生理学における体力向上のための運動処方の国際標準」と呼んでいます。日本は、健康寿命が延びていないという課題を抱えており、インターバル速歩を実践することで、健康寿命を延ばし、元気に長生きすることができるのではないでしょうか。インターバル速歩に挑戦してみるのもいいと思います。

参考サイト

(1) 5カ月で体力が2割UP 「インターバル速歩」に挑戦 - 日本経済新聞. https://www.nikkei.com/nstyle-article/DGXKZO58441220U0A420C2W11300/.
(2) 10年かけて確立したインターバル速歩の歩き方とその根拠 .... https://medicalnote.jp/nj_articles/191118-001-IQ.
(3) インターバル速歩の概要と糖尿病治療への効果 - 日本医事新報社. https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=3677.
(4) 「インターバル速歩」の効果に関する科学的証拠の構築とその .... https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspfsm/56/1/56_1_67/_article/-char/ja/.

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