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認知行動療法は素晴らしい治療法か?

認知行動療法は素晴らしい治療法か?

認知行動療法の有効性に関する報告を概観してみると、

手間暇かかる割には効果は素晴らしいというほどではない?

米国のKellerらの「慢性うつ病患者で、認知行動療法(CBASPですが)と抗うつ薬(nefazodone)の併用が、それぞれの単独に比べて治療効果に優れていた」といRCT報告(N Engl J Med2000; 342: 1462-1470)や、

「治療抵抗性うつ病患者において、薬物療法と認知行動療法の併用による効果が薬物療法単独の効果を有意に上回った」とするRCT報告(Lancet2013; 381: 375-384.)、

「3回以上のうつ病エピソードを有する症例において、マインドフルネス認知療法が通常治療に比べて有意に良好な再発予防効果を示した」とするRCT報告(J Consult Clin Psychol2000; 68: 615-623)

などがある一方で、

「難治性うつ病にマインドフルネス認知療法と薬物療法では効果に差がない」という報告(Lancet. 2015 Apr 20.)や、

「虐待経験のない患者では、認知行動療法や抗うつ薬、対人関係療法すべてに治療効果に差がない」( Consult Clin Psychol 2012 Jun; 80:342.)などという報告もあり、

認知行動療法は、最近話題になっているほどにはスーパーな治療法ではなさそうなのです。

大まかに言えば、

認知行動療法は「お薬と同等の効果は期待できる」けれども、

①お薬を上回る効果が期待できるわけではない。

②お薬と併用すれば、お薬もしくは認知行動療法のそれぞれ単独療法よりは治療効果が期待できる。

というところでしょうか。

ただ、認知行動療法のメリットは、

お薬は病院に行かなければもらえないけど、

認知行動療法は、一旦習得すれば次にうつになっても自分で治療できる!

ということに尽きます。

ただし、行うのは非常に面倒で時間も取られるという欠点もあります。

私個人としては認知行動療法をお勧めしますが、

上記のような利点欠点がありますので、向き不向きもあるようです。

実際の診療では、簡易的で実行しやすい認知行動療法(認知の再構成)を助言指導しても、

実行してもらえないことが殆どであり、

認知行動療法のデメリットの方が優っているのかもしれません。

実行さえできれば秀逸な治療法なのですけど…

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