NHK「試してガッテン」の評価は?
NHK「試してガッテン」の評価は?
(試してガッテン,NHK);
医療関係者専用サイトで、NHK番組「試してガッテン」への批判が話題になっています。
試してガッテンとういう番組を、わたしもときどき観ることがあるのですが、最新の医療情報を分かりやすく解説してくれます。
それが、不良番組?
最近、ある医療関係者専用サイトの書き込みで、この番組は「許せない」という批判がありました。
「耳鳴り」や「めまい」に、「抗うつ剤」と「抗てんかん薬」が効くと紹介されたことが発端のようでした。
「抗うつ薬」や「抗てんかん薬」が「耳鳴り」「めまい」に効果があるという治験は行われていません。
当然、保険適用にもなりません。
そこで、その番組を観た視聴者である患者さんが、「NHKで効果があると放送していたから処方してください」と、耳鼻科に受診されても、お医者さんは困るというのです。
保険で認められないお薬の使い方をすると、保険が使えないということになるからです。
また、ご高齢者などに投与して、副作用で事故など起きたらどうするのか、公共放送を自認するNHKが、そんな未確立な治療を、あたかも確立された最新の治療法であると誤解を招くような放送をしてよいのかという義憤でしょう。
確かに、「試してガッテン」では、最新の医療知見を紹介してくれますが、医学的に確立されていない論理や治療、あるいは検査なども、あたかも医学的に根拠基づき確立されているものと視聴者が解釈しかねない表現や演出があるように思われます。
研究中のものには「そういう意見もありますよ」という程度に観ている方がいいかもしれません。
教育TVの医療啓蒙番組ではなく、あくまで「バラエティ」番組としてとらえるのが、「試してガッテン」の望ましい観かたかもしれません。
勉強にはなりますけど・・・。