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筋肉は「うつ」を救う?

筋肉は「うつ」を救う?

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ノーベル生理学・医学賞の選考委員会があり、また自学出身者から4人のーベル生理学・医学賞受賞者を輩出しているカロリンスカ研究所(スウェーデンのストックホルム)の研究者らの興味ある研究を紹介します。

運動がうつ状態、特に冬季うつ病に有効であることは白夜の逆の極夜(陽が昇らない状態が1日中続く現象)が生じる北欧の研究などから明らかとなっています。運動によりセロトニン系神経が活性化して気分を改善する効果が生じるのですね。

今回、紹介するカロリンスカ研究所の研究は筋肉自体に焦点を当てていることが注目すべき点でしょうか。

筋肉を動かすと生じる重要な生理的現象とは?

筋肉を動かす「PGC-1a1」というタンパク質が筋肉内で増えることは以前から知られています。この「PGC-1a1」が増えるとキヌレニンアミノトランスフェラーゼ(KAT)という酵素
同タンパク質がストレスを加えたマウスにどう影響するのかを調査しました。

まず第一に、筋肉中にPGC-1a1が多いキヌレニンアミノトランスフェラーゼ(KAT)というアミノ酸の1つであるキヌレニンという成分を分解する酵素が増えることも知られています。それに加えて、うつ病などの精神疾患にかかっている人ではキヌレニンが増加していることもわかっているのです。

カロリンスカ研究所の研究者は、「PGC-1a1」を沢山作る遺伝子を持ったマウスと、自然のままのマウスにストレスを加えてキヌレニンの量とうつ症状を測定して比較したところ、自然のままのマウスに5週間ストレスを加えときには「うつ症状」が出現した一方で、「PGC-1a1」を沢山作る遺伝子を持ったマウスには「うつ症状」は現れませんでした。

筋肉運動は精神に有害なキヌレニンを減少させる!

筋肉を動かして筋肉中にPGC-1a1が増えるとキヌレニンを無害な物質に変えるKATを増やしキヌレニンが無害化して、脳に運ばれるキヌレニンが少なくなることも分かりました。さらににKATが多いマウスにキヌレニンを投与するとキヌレニンがキヌレン酸に変化して、血液中のキヌレニン濃度が正常のマウスと同じレベルにキヌレニンが減ることも分かったのでした。つまり「筋肉運動→PGC-1a1の増加→KATの増加→精神に有害なキヌレニンを減少させる」という図式が成り立つということですね。

この報告から考えられる結論とは?

本研究からわかることは「筋肉運動はうつ病者を救う!」ということでしょうか。ですから、運動、すなわち有酸素運動筋トレを行うことでうつ状態を改善できるということですね。別の多くの研究からはリズム運動も脳内のセロトニンレベルを上昇させてうつ状態を改善することが分かっています。有酸素運動はジョギングや早めのウォーキングなどリズムを刻む有酸素運動がより効果があるということです。また、筋トレはジムなどでバーベルを上げるだけではなく、サーキットトレーニングのようにダッシュなど急激な筋肉運動を引き起こす交えると筋トレ代わりになると思います。気分が低迷している方は、このような運動を定期的に行うといいと思います。まずはお試しあれ ^ - ^

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