あがり・うつ・不安・不眠の方々へ 赤坂心療クリニック ℡092-737-2660

人間関係を円滑にするマインドセット

人間関係を円滑にするマインドセット

「多くの人にとって、生活するうえで生きにくさを助長している一番の要因は人間関係でしょう。人間関係を良好にするって難しいなぁ」って感じることも多いはずです。ここでは上手に人間関係をとるためのマインドセットについて、私なりの考えを書いてみました。いろいろな本からの知見も取り入れていることは最初に断っておきますね。

文字サイズ:

人間関係

思うようにならないことへのマインドセット

人間関係で思うようにならないことが生じたとき、ネガティブな感情が生じてきます。こんなとき、次のようなやり方を試してみるといいかも知れません。

まず、自分にネガティブな感情が生じていることに気づく

ネガティブな感情に巻き込まれず、その感情を観察する

具体的には、あっ、いま自分はこんな風に感じているぞ!こんな風なことを考えたぞ!などと、自分に生じている感情や思考(浮かんだ考え)など、頭の中で生じていることを''実況中継するイメージ''ですね。


ネガティブな感情や思考について感じ考えながら内省してみる

  • その人が自分にしてくれたことにはどんなことがあるか?
  • 自分がその人にしてあげたことはどんなことがあるか
  • 相手の事情・体験・悲しみ・辛さ・苦しみってなんなのだろう?
  • 私はそれを知っているか?と自らに問う
  • 自分はその人に今までどんなワガママを言ってきたか?と自らに問う
  • 自分はその人をどれだけ都合よく利用してきたか?と自らに問う

このようなやり方ができるようになるには、批判や攻撃ではなく、感謝できる「ひとかけら」を見つける練習を普段からしておく必要があります。このような『感謝できる「ひとかけら」を見つける』というマインドセットを持つようにするだけで生きやすくなるはずです。実際は難しいことなので訓練(修行?)が必要ですけど。

会話する相手へのポジティブな関心を持つというマインドセット

相手へのポジティブな興味関心を持つことで、聞きたいこと言いたいことが自然と湧いてくるものです。

相手へのポジティブな関心を持つための具体的方法の1つが、相手の顔をよく観察するということがあります。相手にポジティブな関心を持とうと意識することとは別次元で、相手の顔をよく観察すると、相手の気持ちを自然と探索するマインドが生まれてくるから不思議です。

ちなみに相手の顔を観察するとは、瞼は二重か一重か?眉の形は?顔の輪郭は?唇や頬はどんな形か?会話の流れでどのような表情をしたか?etc.etc.こんな観察を行ってみると、何故か本当に相手の気持ちを感知できるようになります。しつこいようですけど、本当に不思議ですね。実はこれ、自分の感情や考えに無意識の思考が向かう(自己注目)のを防止して、無意識の構えが相手に向く(他者注目)という現象が生じるようなのです。

コミュニケーションとはただただ味わうものというマインドセット

自己主体的となって、なんとか思うようにしようとすると却って思いはかなわないものです。コミュニケーションでは、相手の言葉のニュアンスや表情、雰囲気、感覚、空気の変化などを感じ取ろうと意識しましょう。自然なコミュニケーションは、相手を操作しようとする意図のない自然なこちら側の心の構えから生じてくるものですね。

知っておくべきコミュニケーションの原則

以上ほかに、いくつかコミュニケ―ン上の注意点を上げておきます。

人は自分と自分の意見を区別することができない!

どういうことかというと、「自分の意見が否定される」=「自分の人格や存在が否定された」と感じてしまうのが人間です。ですから、自分が否定されることを恐れ、あるいは他人を否定して傷つけることを恐れ、意見を言わなってしまう可能性があるのです。

「本心を否定する表向きの会話」は疑心暗鬼を誘発する!

本心では「したくないなぁ」と思っているときに、相手から「したくないの?」と問われて、「いいえ、そんなことはありませんよ…」と自分の本心でないことを言うと、逆に相手から「そんなことはありませんよ…」と言われたとき、「本当はウソではないか?」というように、相手の言葉疑う心理が働いてくるようになります。そして、結果として信頼関係を築けなくなるものです。柔らかく「ノー」を伝えるよう心がけましょう。

配慮しての「本心でない同意」は「借金!」

どんどん借金が積み重なって、やがて破産=関係の破綻(離婚など)に至ってしまうかもしれません。「本心でない同意」を行っている人にはストレスが生じます。それが積み重なれば関係を保つことに疲れれてしまうでしょう。「本心でない同意」に相手が気づくなら、相手側にこちらへの不信感が生まれてくるかもしれません。いずれにしろ、人間関係への疲れや不信感は、関係の破綻へとつながる可能性があります。

誰でも自分の聞きたいようにしか聞けない

コミュニケーションにおいて人は、自分の聞きたいようにしか人の話を聞かない聞けないものです。相手が話していることを自分の価値観や解釈で書き換えて聞いてしまいます。ですから、いま自分の頭の中にイメージされているものが「自分の考えか?」「相手の考えか?」「事実を言っているのか?」「憶測か?」「解釈か?」ということを意識するすることが重要です。

powered by HAIK 7.3.7
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional