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大人のADHDの方が優先順位をつけられるようにする方法

カテゴリ:ADHD

大人のADHDの方が優先順位をつけられるようにする方法

発達障害の1つであるADHDは大人になっても治らない方が沢山いらっしゃいます。大人のADHDで問題となることは「ミスが多いこと」と「優先順位をつけられないこと」でしょう。これらの症状をなんとかしないと、上司や同僚などの信用をなくすことになり自分でも自信をなくしてうつ状態になることもあります。そこで、優先順位がつけられないことへの対処法を紹介したいと思います。

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優先順位をつけることは仕事で不可欠!

優先順位をつけられないと次のようなことが生じるでしょう。例えば、仕事で課題が3つあってそれぞれに小課題が3つずつある場合、9つの小課題があことになります。ADHD ではない人なら期限や難易度を自動的に無意識に判断して、9つの小課題の取り組む順序を効率的に判断して課題をこなし、3つの課題を期限内に終えることができます。ところがADHDの人はそれができません。非効率的になったり1つの小課題をし忘れたりして課題を達成することができないのです。

仕事を重要度で仕分けする

そこで優先順位をつけるためにまずすることは、しなければいけない課題をA、B、Cという3つのグループに分けします。Aは最も重要な課題のことで、今日明日中に終えなければならないものとしましょう。Bはそれほど重要ではないもので、一部は直ぐに終わらせないといけないけど、その他の部分は明後日以降にすればいいものだとしまします。Cは重要性が低い課題のグループで、簡単であったり興味をそそられる課題だけども、Bほどは重要ではなく時間が空けばしていいものとします。複数ある課題や小課題を個別に上記のA~Cに仕分けします。仕分けするのが難しい場合は、同僚や上司の助言をもらうことです。また、ABCを個別に入れられるABC仕分け棚を用意しておきます。

守るべき3つのこと

この方法を行うに当たって守るべきことが3つあります。1つは各課題ごとに色分けしたクリアファイルを用意することです。例えば課題1はグリーン、課題2はブルーなどと課題別に色分けします。そして、各課題の小課題ごとのクリアファイル作ってグリーンのファイル1・ファイル2などというように小課題を入れるクリアファイルを用意しましょう。そして各課題や小課題を先に述べたABCに個別に仕分けして、ABC仕分けする棚を設定してそこに置いて供養にします。2つ目は、Aに仕分けされた課題が全て終わるまでは、BやCの課題には絶対に手をつけないということです。これを守らないと優先順位がつけられない状態に戻ってしまいます。最後の3つ目ですけど、1つの課題や小課題を処理しはじめたら、それを終えるまで他の課題や小課題に手をつけないことです。ADHDの人は他のことをしはじめると、その前にしていたことを放置してしまいますから。

まとめ

今回紹介した方法は海外の治療で実際に行われているものです。それに多少の工夫を加えて紹介しました。大人になってもADHDの症状が改善していない方は、ミスの多さや優先順位をつけられないことで仕事で大きな支障がでるものです。でも、これらの症状はちょっとした工夫で対処できます。今回は優先順位の付け方を紹介しました。一度試してみてください。きっと効果が実感できると思います。

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