オミクロンBA5は本当に重症化しやすいか?[内容追加2022年08月24日]
オミクロンBA5は本当に重症化しやすいか?[内容追加2022年08月24日]
大阪府感染症情報センターによれば、第6波の期間は「2021年12月17日から2022年6月24日まで」とされています。この期間のうち「2022年1月9日から3月21日まで」は「まん延防止等重点措置」が適用されました。2022年8月現在、第7波が到来して第6波をはるかに超える感染者が発生しているものの、「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」はおろか「全般的な行動制限」さえも要請されていません。プロ野球やイベントなども感染対策を行われたうえでほぼ制限なく行われています。その一方で、マスコミやマスコミに登場する専門家は医療体制の崩壊を危惧するコメントで賑わっています。しかし、本当にオミクロンBA・5の重症化や死亡リスクが高いのでしょうか?そこで、NHKがまとめた日本国内の感染者数と重症者数と死亡者数の割合から、本当に重症化リスクが高いのかを検討してみました。
比較したのは、第6波のうち新規感染者が9万人を超えた2022年2月2日から9万人を切った2月18日までの17日間と、第7波は新規感染者が10万人を超えた2022年7月15日から現時点での資料が確認された7月31日までの17日間です。
第6波
2022年2月2日~2月18日
- 新規感染者数1,506,634人
- 死者数3,546人(死亡率0.24%)
- 重症者数1,482人(重症化率0.10%)
2022年2月15日~2月24日(一部上記と重なる)
- 新規感染者数774,010人
- 死者数2,270人(死亡率0.29%)
- 重症者数 未集計
2022年2月25日~3月6日
- 新規感染者数642,379人
- 死者数2,157人(死亡率0.34%)
- 重症者数 未集計
第7波
2022年7月15日~7月31日
- 新規感染者数2,780,679人
- 死者数1,079人(死亡率0.04%)
- 重症者数427人(重症化率0.02%)
2022年8月1日~8月10日
- 新規感染者数2,107,151人
- 死者数1,762人(死亡率0.08%)
- 重症者数 未集計
2022年8月11日~8月20日
- 新規感染者数2,076,585人
- 死者数2,461人(死亡率0.12%)
- 重症者数 未集計
このデータを見ると、感染者数は2,565,035人から6,964,415人へとほぼ3倍増(2.72倍)しているにも関わらず、
死者数(7,026人0.27%から4,223人0.06%)の割合は減っています。また、重症者数も上記の比較データの範囲では約5分の1となっています。BA・1主体の第6波とBA・5主体の第7波の一部の期間を比較する限りにおいては、BA・5の死亡を含む重症化リスクは高くはないのではないでしょうか?
私見
私が計算した数値から考えると、新規感染者は圧倒的に増加しているにも関わらず、死亡者数も重症患者数も大幅に減っています。それにもかかわらずマスコミの報道では医療体制が崩壊の危機に瀕しているとされ、入院できない人が増えて、入院できずに死亡した人の実写映像が報道されたりもしています。これは、新型コロナウイルス感染症が第2類に分類されており、原則専用病床での入院による治療が求められることと、濃厚接触や感染して無症状であっても就業制限と自宅待機が義務付けられ勤務できない医療関係者が増えいていることに起因する現象であると思われます。PCR陽性者はともかく、濃厚接触者で無症状かつPCR陰性者は勤務可能とし、一般病床でもケースによっては入院治療できるようにする対応が必要なのではないでしょうか?皆様はいかがお考えになるでしょうか?